2007.03.21

芸者の名前の由来

よくお座敷などで「名前は誰が決めたの?」とか「どうして、その名前にしたの?」と聞かれます。

大体は置屋のお母さんやお姐さん達が新妓さんの顔を見て、そのイメージで決めるものなのですが、私の場合は余程無愛想だったらしく、長続きしないだろうと思われたようで「好きな名前で出ていいわよ」と言われましたが…何か?(悲)

私がデビューする前のお姐さんでは「小ふじ」「駒子」「むらさき」「ふみまつ」「京丸」など芸妓さんらしい名前が殆どで、これは現在在籍する方でも同じです。うちの置屋にも「染香」「小袖」などといった名前があります。
最近では本名そのままだったり、名前の音の響きなどで決める方も多いですね。
昔から「芸者の名前はゲンを担いで男名前にしたほうがいい」という話もあります。
では、どうして男名前になったのかご存知でしょうか?

昔、今で言う風営法が厳しくなった時に、どうやってお上の目を潜り抜けるか頭を悩ませた結果の苦肉の策だといいます。つまり、台帳への登録を男名前にしてしまえば簡単な調べが入っても大丈夫、という訳。
実際、羽織を着て街をあるく芸者もいたそうです。
それがいつからか羽織といえば深川(今の東京深川)芸者、「芸は売っても身体は売らぬ」心意気のある芸者の代名詞に変わっていったのです。
「辰巳芸者」という言葉もありますが、これも同じ深川のお姐さん達の事で、深川が江戸の辰巳の方角(東南…だったかな?)にあたるからなのだそう。


舞妓・芸妓は京の華 辰巳芸者は江戸の粋

私は粋な方を目指します!
花よりダンゴ派ですし。

(・_・)......ン?何か違う?


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2005.03.29

花籠

「花籠」

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これは、普段私達が持ち歩くバッグの事です。
下半分が籠になっています。楕円形のものもあります。
よく「中身は何が入っているの?」と聞かれますが「七つ道具ですよ」と答えて人には見せたことがありません。
今回は特別に、チョットだけ見せちゃいましょうか!

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まずはお扇子。
大きな舞台などでは踊りに合わせて持ち替えるのですが、通常は西川流のその年のお扇子を使います。
私の場合は常に3本(3年前の分まで)持ち歩いています。以前はお客様専用のものを1本入れていたんですが、最近はそういったお客様も少なく、籠もいっぱいのため取り出してしまいました。

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次は手ぬぐい。
本来ならばちりめん製のものを使うのが正式なのですが、私達は踊り用の手ぬぐいを使用しています。
普通の日舞用の手ぬぐいとは違い、長めのものです。
これは大きくつけ衿をする(衿を大きくぬく)為、長さが足りなくなるからです。
扇子を使うより手ぬぐい、手ぬぐいよりも手踊り(何も持たずに踊る事)の方が難しいと言われています。


替えの足袋。
お膳の前を歩く足元って案外お客様の目にとまります。
特に正座をすると足袋の裏が丸見えです。汚れた足袋はお客様の気分を害します。

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左の写真がご祝儀袋(ポチ袋)、稼働伝票、ボールペン、筆ペン。
ポチ袋は「うっかり用意してなかったから」なんてよく言われます。でも、それを渡す相手は仲居さんですが…。
(^_^;)
筆ペンは、お客様用です。私はきれいな字が書けないので。
右の写真は名刺入れ、懐中時計、名札付き栓抜き。
お座敷中は帯の間に挟んで携帯しています。

まだまだありますが、あとはヒ・ミ・ツ♪

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2005.03.17

芸者、芸妓

「芸者」「芸妓(げいこ)」

舞妓さんはみなさんご存知かと思いますが、未成年者の事。舞を披露してお酌をしてくれますが、お酒は飲みません。最近では23~25歳位までは舞妓で通用させると聞いたことがあります。
その理由は…そうしないと舞妓さんが京都から一人も居なくなってしまうからだそうです。芸の継承者がそれだけ少なくなってきているということですね。

お座敷で、芸者と芸妓ってどういう違いがあるの?と聞かれますが、違うようでも実は同じ意味です。
ただ東西の呼び方の違いなんですよ。
ここ愛知県はちょうど中間ですが、私達は芸妓と呼ばれています。


「検番」「置屋」

置屋というのは、お母さんの家、私達が仕度をするところです。芸者の事務所と言ったほうが分りやすいかな?
検番は、置屋の集合体、組合です。お稽古もここでします。お座敷の依頼をうけるのも検番です。
まぁ、親会社と子会社のようなものです。
検番の語源には諸説があり、どれが本当かは不明ですが「見番」という字だとも言われています。
これは、置屋を通さずにお座敷に出るの(モグリ営業)を見張っている処という意味なんだそうですが…
それが本当なら、なんて哀しい話なの~
(ToT)グスン

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2005.03.16

お座付き

「お座付き」

お座付きというのは、私達がお座敷で挨拶代わりに踊る事を指しています。
通常は2曲つけています。
お座敷の雰囲気にもよりますが最初は堅い踊りでビシッとしめて、2曲目は賑やかしの曲やお客様の土地に合わせた曲(例えば山梨のかただったら武田節)などを踊ります。

日本舞踊は西洋のダンスなどと違い「とてもラクな踊り」に見られがちですが、静かな動きに見えても体をフルに使っています。そのために、「手順を覚えた後」のお稽古が不可欠なんです。
同じポーズをとっているつもりでも、自分が今何を表現しようとしているのかを理解していないと全く違うものになってしまいます。
そういうことが分らないお客様は「30分位踊ってくれ」などと無謀な事を言いますが30分の踊りを習得するのにどの位のお稽古をしているか?なんて想像もつかないでしょうね。


「はこ」「地方(じかた)」「立方(たちかた)」

はこというのはお三味線の事。三味線本体の胴の部分の形からそう言われています。小唄の世界などでは「糸(いと)」と言うそうです。普通に三味線と言ったり三弦と表現する場合もあります。
地方はお三味線を弾く人、唄を唄う人を指した言葉です。
それに対し、立方は踊りを踊る人の事を言います。
踊りの発表会のプログラムなどにもこの言葉が使われます。

使い方は「賑やかくやりたいので、地方を呼んでください」
「今日のはこのお姐さんはいい音出すねぇ」って感じかな?

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2005.03.10

お花代

「お花代」「線香代」「玉代(ぎょくだい)」

これは、私達をお座敷に呼ぶ際に発生する料金のことです。
3つとも言葉は違いますが同じ事を指しています。

まだ時計の無い頃は、お座敷に入るとスグにお線香に火を点けておきます。
(この線香は、お仏壇にあるアレとは別物です。念のため。)
その線香が燃える時間の間、お座敷を務めるのです。
だいたい1本の燃える時間が35~40分程度。

使い方としては「お~い!もう芸妓さんの線香が燃えているぞ!(定刻が過ぎているということ)早く宴会始めようよ。」といったところでしょうか?


「1本」「1席」

線香も燃え尽き、お客様にひきとめられた場合はもう「1本追加」という事で新たに火を点けます。
今は時計があるので線香を使いませんが、その名残で時間を1本というのです。
90分~120分(3~4本)が1席となっています。現在は30分計算ね♪

使い方は「二次会に連れて行ってあげるから、もう1席追加(延長)ね!」
「今日は予算があまりないので1本だけで、よろしく」

最近は1席も延長してくれるなんて、あまり無いなぁ…。


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2005.03.08

お茶ひき

私達の花柳界では、いわゆる業界用語が多く使われます。
HPのほうにも一部紹介していますが、何回かに分けてその解説をしていきたいと思います。

「お茶ひき」

何気に聞いたことがある言葉かもしれませんね。
これは予約が無くても仕度をして、置屋でお呼びが掛かるのを待っている状態を表現しています。
私も新妓の頃は、よくお茶ひきをしました。(しみじみ)

言葉の語源は、その昔(やっぱりその時代の芸妓さんが)お呼びが掛かるのを待つ間、「お客様にお出しするお茶の葉をひきながら時間を潰した」事に由来するそうです。
時代劇や映画などで、たまにこんなシーンが出てきますよね?
現代では本当にお茶をひいて待っている訳ではありませんが、言葉だけが名残で残ったんですね。
使い方としては「もぅ!これで3日もお茶ひきだわ!明日こそは…」という感じです。

では待機状態の時何をやって過ごしているかというと、お三味線や踊りのおさらいをする人、TVを見ている人、読書をする人など様々です。
10時までが待機時間なんですが、結構長い時間です。

ここ近年は中途半端な時間にお呼びがかかることも無くなり、夕方の4時の出勤時間の時点で空いていればお休みにする人が殆どになりました。
お茶ひきさえも懐かしく感じる、今日この頃…。

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2005.01.30

ちょっと変わった名刺

今日はお稽古が無いので、朝からお出かけしてプリンターのインクを買ってきました。
先月からインク切れしていたんですが買いに行く暇がなくって…。

印刷が出来るようになったらしなければいけない作業がいっぱいたまっています。
ディナーショーに添付する案内状や受付用紙、名刺も印刷しなきゃ…

名刺はもともと印刷屋さんに注文していたんですが、この不景気で芸妓の人数も減ったことから取り扱いをしてくれなくなってしまいました。まぁ、むこうも商売なので仕方ないことですが。
しかし私達も無くては困るし…ということで自分で作っています。

meisi1

meisi2

※写真は普通の名刺サイズに印刷したものと、切り離した加工後


普通の名刺ではインパクトがないので、よく考えた結果小さいサイズにすることに。私達の場合なら「千社札」でもいいんですが、なにしろ独学でPCを始めた私のやることですから変形サイズは無理でしょう。
普通の名刺の1/3サイズなら出来そうだから、それでいこう!始めてしまえば柄をつけるのも簡単です。
お客さんからの評判もよく、なにより一気にコストもダウン!業者に発注するより当然質は落ちますがこれでも十分です。
PCって本当に便利。なんでも出来るんですね~

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